子宮筋腫と一口に言っても、原因は人により様々で、メンタル(精神面)が影響している人も少なくありません。
婦人科サロン発祥の地「ワンドマユ」に来られていた、メンタルが気になるWさんは、冷え性と不妊、子宮筋腫、それに下半身のむくみを改善したいとのこと。
こういう場合は、どのように足 ツボをしていけば、それらのお悩みが改善するのでしょう。
目次
メンタルが弱いと体にどんなことが起こっているか
足の特徴でわかる体に起こっていること
Wさんは、「家で一人でいるとずっと悩んでるんです。ネガティブなことばかり考えています。旦那がいるとそうでもないんですけど、仕事でいない時とか、帰ってくるまでの間って、ずっと悩んでます。」
とおっしゃっていましたが、足を見るとまさにそんな足になっていました。
よく悩む人は、足の指(特に親指)がパンパンに大きくなっていることが多いのですが、Wさんの足はまさにそれ。
足裏の色は、黄色か白っぽい感じになっていることが多く、Wさんは白い黄色(色が薄く冷えている感じ)でした。
メンタルが弱いと胃が悪くなりやすい
強く不安に感じたり、ずっと悩んでいると、胃が痛くなったという経験はありませんか?緊張のあまり胃がキリキリしたっていう経験は?
きっと多くの方が経験していると思います。このようにメンタルは胃に影響します。
Wさんはまさにメンタルの状態から胃を悪くさせてしまっているという感じでした。
悩んだり不安に感じている人は、クヨクヨしていることが多いのですが、それは体内の気血水の流れを停滞させます。
その中でも”気”というのはエネルギーみたいなもので、気が血水の流れを先導してくれています。だから、気が滞れば、全ての流れが悪くなり、気血水から栄養やエネルギーなどをもらっている臓器たちは、動きが鈍くなります。
くよくよは”気”にあたるので、先導者である気を滞らせていることになります。それで、全ての流れが悪くなり、臓器の動きが鈍くなっていきます。
Wさんの場合は、特に胃の状態が弱いと、体調や足裏の情報からわかりました。
胃の弱さが下半身のむくみを招く
意外かと思いますが、胃の弱さは下半身のむくみを招きます。
胃というと、食べ物を消化する器官なのですが、東洋医学的には、
- 垂れるのを防ぎ、上に持ち上げる
- 下に溜まるのを防ぐ
という働きをすると考えています。
顔の下半分の頬が垂むのも、下っ腹にお肉がつくのも、下半身がむくむのも、胃が持ち上げられないからそうなるんです。
Wさんは胃の弱さから、下半身のむくみが起こっていると見られました。
胃が弱い人の生活と体の特徴
Wさんは、昼食後、眠くなってしまい、やる気がなくなるそうです。また、夕食には、乳製品や揚げ物、肉類を食べることが多く、量も多いそう。
食べた後も胃に食べ物が残っている感じがして、消化がゆっくりだな〜と思うとか。
運動もせず、生活はルーティンで習慣性を好んでいます。決断するには時間がかかり、行動するとなると穏やかにゆったり、予定通りに進めていきます。
これらはWさんの特徴ですが、胃が弱い人は同じような傾向があります。特に、昼食後の眠気は胃が弱い人によく起こっています。ご飯の後に甘いものを欲するのも胃が弱いタイプ。
夕食にヘビーなものを食べるのは、胃に負担をかけやすいので、それで胃の弱さをさらにひどくしている感じがします。
メンタルが弱い場合の足 ツボのアプローチ
メンタルではなく胃を強くする
カウンセリングや足を見ることで、冷え性と不妊、子宮筋腫、それに下半身のむくみのお悩みは、メンタルから来ていることはわかったのですが、メンタルを変えるのは至難の技。一番変えるのが難しいところです。
なので、メンタルを変えようとするのではなく、メンタルにより一番の弱くなっているだろうポイント、”胃”を強くするという作戦にしました。
それで体調を良くすることで、メンタルにも良い影響を与えるということです。
胃を強くするためにやったこと
もちろん、足 ツボです。とっても手取り早い!足裏の胃の場所(反射区)を刺激すればいいだけ!
胃のところは、ゴリゴリ鳴って老廃物がかなり溜まっている様子でした。反射区は、老廃物を溜めて、体の不調を知らせてくれていますからね。
色によっても知らせてくれます。Wさんの場合は、白っぽい黄色だったのですが、これはまさに胃が弱い人の足裏の特徴。それに白っぽいと来ました。白っぽいのは体が冷えて、婦人科のお悩みがある人に多い色です。
夕食をライトな内容に変えた
Wさんは、朝はパン、昼はお弁当、夜は旦那さんと二人で食べるのでヘビーになりがちでした。
一緒に食べる食事は豪華な方が楽しいですが、不妊の問題もあり、旦那さんに妊娠しやすい食事をしたいと頼んで、変えてもらいました。
といっても、旦那さんにはなるべく肉など食べたいものを出して、Wさんは取り分け時に肉なしにしたりと工夫をしたのです。それくらいのことなので、特に苦痛もなくやっていけました。
メンタルを少しずつ変えていく
メンタルも足 ツボで解決する
胃の調子が良くなるのを待っていては時間がかかるので、メンタルも同時進行で良くしていきました。ただし、先ほどもいった通り、メンタルを変えよう!と宣言しても変えられないので、ここでもまた、カンタンにメンタルにアプローチできる方法で。
はい、足 ツボです。メンタルが不安定な人の足の親指ってパチパチに張っていることが多いです。他の指も喧嘩するんじゃないかと言わんばかりに、お互いがミシミシっとくっついています。
これは、脳が悩みや不安で疲れているっていうサイン!
大きくなった指たちを削って小さく薄くするように、足 ツボでケアしていきました。
外反母趾をケアする
外反母趾は、実はメンタルに問題を起こす重大な症状です。
精神科病棟に入院しているうつの患者に足つぼをしたという方が言っていたのですが、足を見た15名全員が外反母趾だったそうです。
それで外反母趾の矯正をしたところ、12名の方がうつを改善したそう!
なぜ外反母趾の矯正(改善)でそんなことが起こるのか。
その秘密こそ、足 ツボの原理なのですが、外反母趾は、親指の根元の骨が曲がっている状態です。
曲がっている骨のところは、首をあらわす場所です。首にはたくさんの神経が走っていて、ここの流れが滞っていると、脳神経に影響します。それが、メンタルの状態を悪化させるということなんです。
このように、足は体の状態を反映しているので、足の状態で体の状態が決まります。外反母趾は首こりなどの首の問題も起こすし、脳まで影響し、メンタルの問題も起こすのです。
Wさんも外反母趾だったので、これがメンタルを弱くさせる原因の一つということで、外反母趾の骨のところをやや圧を加えてマッサージしました。
足つぼでは矯正はできませんが、足を刺激することで、首の血流や神経の流れを改善させることはできます。
遠回りにはなりますが、これで外反母趾のケアをしつつ、メンタルの改善を期待しました。
足 ツボ自体がリラクゼーション
体は、緊張モードとリラックスモードの2種類がバランスよく起こることで、健康を保っていますが、悩みや不安ばかりあると、体は常に緊張モードになります。
緊張モードが続くと、消化や排泄、代謝など体の機能がストップしてしまいます。例えば、普段は便通が毎朝あるのに、旅行に行ったら便秘になるっていう人いますよね。
旅行は普段とは違う生活なので体は緊張しています。気持ちは楽しいんですけどね。
緊張のため、排便がストップする。このように、メンタルは体に影響していて、この状態が続けば、体は正常には動かなってくるということは想像につきます。
悩むのをやめましょうと言っても無理なので、なるべくリラックスできる時間を増やすために、足つぼはリラクゼーション効果を高めるやり方で、あまり痛すぎず、Wさんにとって程よい強さで行いました。
それにより、「こんなにリラックスできて健康になれるってしあわせですね。悩みが全部溶けてなくなりそうです」と言っていました。
胃を強くした結果は?
Wさんの一番の改善が見られたところは、下半身のむくみ。胃を強くすることでむくみにくくなり、最初全く感じられなかった脈を感じられるようになったほど。
足裏の色もほんのりピンク色になって血色が出てきて、黄色っぽい感じはなくなりました。また、指も薄く小さくなり、パツパツで隙間がなく向こうが見えなかったのが、隙間から見えるようになりました。
「このサロンに来てから、だんだんと悩む時間がなくなった気がしています。ふと、そういえば前はこういうときずっと悩んでたけど、違うこと考えてるっていう感じです。悩んでも前みたいなクヨクヨじゃなくて、まぁいっかって思えたりしています。
旦那からも、最近明るくなったとも言われました。暗いと思われてたんでしょうか…。」笑
そんなことはないでしょうけど、でも明るくなって旦那さんも嬉しいでしょうね!
さらに、Wさんは、むくみがなくなったことで冷えも改善され、「以前は冬は寒くて、それだけで体調が悪くなったり、人より寒がりなのはなんでだろうって悩んでいたんですけど、今年は全くそんなことがなくて、今聞かれて、そういえば寒がってないと気づいたほどです。こんなに冷え性が改善するなんて、本当にうれしいです」とのこと。
排便も良くなり、毎朝しっかり出て、体重も4キロ落ちました。
不妊への効果はサロンを卒業された(サロンは12カ月で卒業できるシステム)後のことなので不明なのですが、子宮筋腫は成長しぱなしだったのが止まったということや、お腹のぽっこり感が感じなくなったということから、効果があったようです。