足つぼは旅行先で足が疲れたときに受けたことがあるという方や、足がむくむから夜寝る前に足うらを揉むという方もいますね。
なんとなく、足をもむと気持ちいいとか、足つぼって体に良さそうというイメージを持つ人は多いのですが、具体的にどのような効果があるのかわからないまま受けている、やっているという人も多いです。
今回は、そんな足つぼマッサージが、本当は何に効いているのか?ということや、効果の出るセルフマッサージのポイントを、のべ1万人以上足つぼで悩み解消をサポートした経験のあるセラピスト・たのしくさちくる梶原がお届けします。アユボワン🙏
目次
足つぼマッサージの主な効果5つ
足つぼマッサージは、ただ単に足の疲れを取る、むくみを取ると言ったものではなく、健康効果があるんですよ。
主な効果は以下の5つ。
1)全身の血流を促進する
2)心身の不調を改善する
3)老廃物の排泄を促す
4)自然治癒力を高める
5)体の歪みを整える
詳しく解説します。
全身の血流を促進する
血液は心臓から全身に流れ、足にたどり着いた血液は、また心臓へ戻っていくのですが、戻る時、重力に逆らわないといけないため、戻るのは一苦労。
だから、体には秘密装置がついています。それが、足!
足(ふくらはぎ)は第二の心臓と呼ばれるのですが、それは、心臓と同じようにポンプして血液を上へ戻してくれるから。
心臓からも、第二の心臓からも血液循環が良くなり、全身の血流が良くなります。
心身の不調を改善する
足裏には “つぼ” ではなく反射区と呼ばれる「面」が存在します。
反射区は各臓器と神経でつながっていて、反射区を刺激すると各臓器が神経反射により活性します。
臓器が活性するということは、例えば消化が良くなったり、お通じが良くなったり、生理痛が良くなったり…ということが起こるのです。
内臓だけでなく脳も活性するため、メンタル面にも影響し、リラックス効果やうつ病などにも効果があります。
老廃物の排泄を促す
足は体の一番下にあるので、重力に従って老廃物が溜まりやすい場所。
夕方になると足がむくむという経験は、多くの方がしていることと思いますが、なぜむくむのかって、これも重力の仕業です。
足つぼマッサージは足をダイレクトにケアするので、溜まった老廃物にアプローチすることができ、さらにマッサージ効果で全身の血流促進と内臓の活性で、排泄力も増し、老廃物の排泄につながります。
自然治癒力を高める
医学の父といわれたヒポクラテスは、「人は身体の中に100人の名医を持っている。その100人の名医とは自然治癒力であり、医師はそれを助ける手伝いをする」と言っています。
そう、人間には自然に不調を治癒する力が備わっています。でも、不調やストレス、疲れ、薬に頼りすぎることなどで、その働きは低下してしまっています。
足つぼマッサージは、自律神経に働きかけ、内臓を活性し、血流を促進させることで、自然治癒力を回復させることができます。
体の歪みを整える
足裏には3つのアーチが存在します。1つは土踏まず。そして縦にもう一つ、足裏の外側にもうっすらアーチがあり、さらに横にもアーチがあります。
しかし、老廃物が溜まっていくとそのアーチが崩れてしまい、土台である足裏の形が変わることで、その上に立つ体に歪みを生じさせます。
足つぼマッサージをすると、足裏の老廃物が減っていき、アーチが蘇るので、姿勢が整うこともあります。
(生まれつき扁平足の人は、足つぼでは改善されません)
足つぼマッサージするとなぜ痛いの?
セルフマッサージを始める前に、多くの人が抱えている疑問「足つぼってなぜ痛い?」について解説しておきます。
「足つぼは痛いから嫌い」というお声もよく聞きました。テレビで罰ゲームとして使われていたり…、あまり良いイメージを持っていない方も。
確かに足つぼは痛いです。手は押しても痛くないのに…。不思議ですね。
なぜ痛いのか、それは1つに、足裏には全身の神経が集まっているから。
神経が多いので、単純に痛く感じやすいんです。
さらに、老廃物が溜まっていると痛く感じやすくなります。肩こりでもそうですが、凝りがある部分は滞りがあり痛みを発する。老廃物が溜まっているのも滞り。やはりそこは痛いのです。
そして、もう一つは、現代の私たちは、靴を履く習慣があるため、足裏からの刺激に慣れていないので、刺激すると痛く感じやすい。
でも、セルフマッサージを習慣にすると、痛みには慣れてきますよ。また老廃物も少なくなると痛みは緩和されるようになります。
足つぼのセルフマッサージのポイント
足つぼは全身に効くマッサージなので、ポイントをしっかりおさえて安全なケアをしましょう。
セルフマッサージ前に体調チェック
体調が悪いとき、熱があるとき、風邪を引いているor引きそうなときはNGです。
また、重度の心臓病や腎臓病、糖尿病も禁止。その他、医者にかかっている場合は、マッサージを行っていいか確認してくださいね。
あと高血圧の場合も、血圧が上がる可能性があるので様子を見ながらとなります。
そして女性の場合は、生理の出血が多い日は出血が増す場合があるので、気になる人はやめておきましょう。貧血がある場合も生理の時はやめておいた方がいいでしょう。
そして、食後は30分以上空けてからマッサージを行います。
リラックスできる環境で行う
足つぼマッサージには、リラックス効果もあります。また、自分の足をマッサージする時間でもありますから、ぜひともリラックスできる環境を作って、落ち着いてケアするようにしましょう。
テレビや動画を見ながらなどは、全然OK!できれば、良い気分になるようなものがいいですね。
痛気持ちいい程度の力で行う
先ほどもお伝えした通り、足裏は痛みを感じやすいので、少しの力でも驚くほど痛いことがあります。
痛みが強いと、それだけでストレスになって逆効果になりますので、痛気持ちいい程度からスタートしましょう!
もしそれが、さすってるくらいであっても、それでいいんです。少しずつ強くできるようになるので、その日を待って、今は痛気持ちいいところからスタートです。
セルフマッサージ後は白湯を飲む
終わった後は、白湯を飲むことで排泄をさらに促すことができます。コップ1杯程度の白湯(温かいお湯)を飲みましょう。
夜寝る前にケアする場合は、白湯を飲むと夜中にトイレに行きたくなることがあるので、少しだけ飲むようにして、朝起きた時、コップ1杯程度飲んでくださいね。
足つぼセルフマッサージの基本
それでは、ここからはセルフマッサージの基本をお伝えします。
ワンドマユでは、足裏を彫刻する足つぼ「iTubo(あいつぼ)」という特殊な足つぼを行っているのですが、そのやり方を簡単に解説します。
それ専用の棒「iTUBOO(あいつぼー)」もあるので、ケアの効果を感じたら、ゲットしていただけるとより効果が増すのでおすすめです。
排泄の反射区を刺激する
まずは排泄の反射区と呼ばれる3つの反射区、腎臓・輸尿管、膀胱から。
脳の反射区を刺激する
次に脳の反射区。これは各足指の頭(丸い部分)です。
土踏まずを刺激する
土踏まずには消化器系の反射区があります。この部分全体を刺激します。
かかとを刺激する
かかとの裏は、生殖器系の反射区。かかとはひび割れたり、角質ができやすかったりする場所。
ケアを続けることで、ツルツルのかかとを維持することができます。
彫刻する足つぼ「iTubo」の効果や詳細ついてはこちらもご覧くださいね。