女性なら、おしゃれのためにハイヒールを履いたり、ちょっと歩きにくいな〜っていうサンダルでもがんばってみたり…、そんな経験があるかも。
でもそれ、おしゃれにはいいのですが、体には良くないかも。
そういうがんばりが、子宮筋腫などの原因になってしまっているかもしれませんよ。
目次
ハイヒールで骨盤が歪むメカニズム
ハイヒールを履くと背骨が歪む
ハイヒールを履いていると、どんな姿勢になるでしょう?
お腹が前に出っ張って、お尻が後ろに出ます。
ヒールの高さにより、本来なら全身が前のめりになるはずですが、体はまっすぐに立とうとするので、上体を起こそうとします。
膝にかかる負担を腰で補おうとして、腰が曲がります。そのままだと、背骨が前傾するのですが、背骨には”中心を定めようとする作用”があるため、前傾した背骨をまっすぐ上に戻そうとします。
なので、上図のような無理な格好になってしまうのです。お腹が前に出っ張り、お尻が後ろに突き出る。
よく見かけますよね、ハイヒール履いている女性で。
背骨が歪むと骨盤も歪む
ハイヒールにより背骨が曲がります。その背骨の下には骨盤がついています。背骨が歪めば、当然骨盤が歪みます。
骨盤の中には、大事な子宮や卵巣があるので、歪みによって圧迫され、血行不良が起こっている可能性があります。
骨盤は足から歪む
骨盤矯正に行く女性が多いのですが、矯正してもすぐに元に戻ります。それは、骨盤の歪みの原因が足にあるから。
極端なたとえをしますが、骨盤矯正のベッドに、右足だけハイヒールを履いた状態で寝て、それで施術を受けます。
「はい、終わりましたよ〜」と言われて、あなたは起き上がり、右足だけハイヒールで地面に足を着地する。
「気持ちよかったです〜」と立ち上がる。
「あ、あれ?右足だけ高いから、また骨盤歪んでない?」となる。
わかりやすく極端な話をしましたが、足が歪んでいれば、骨盤を整えたところで、骨盤の歪みは矯正されないということです。
骨盤の歪みは足からきていますね。
骨盤の歪みから起こる恐ろしい弊害
骨盤が歪むと腰痛が起こる
歪んだ背骨は、腰痛も引き起こします。背骨が歪むと、背骨を形成している脊椎が圧迫されるので、神経や血管が圧迫されて、痛みが起こるんです。
そのまま放置していると、ヘルニアも引き起こしかねません。
腰痛は、腰あたりにある臓器にも影響するので、腎臓や腸、子宮や卵巣にも血行不良を招く恐れがあります。
腰の歪みは生理痛も引き起こす
腰が歪むことで、血行不良になり、それが冷えを招き、子宮筋腫だけでなく、生理痛をも引き起こします。
生理痛は、温めるだけでなく、歪みも整えないといけないですね。
健康だけじゃない!ハイヒールの罪
ハイヒールで美脚を失う?
ハイヒールを履いたことがある方は、歩いているときに前に出したひざ関節が伸び切らず曲がっていることがよくあります。
こういう歩き方を続けているうちに、ひざが曲がったままになっていきます。骨格は癖により作られていきますからね。
せっかく美脚のために履いたハイヒールが、これじゃ逆効果ですね。
ハイヒールでふくがはぎが太くなる
ハイヒールを履くと、すねに力がかかるので、すねの横の筋肉が硬直していきます。その結果、ひざ下(ふくらはぎ)が太く見えるようになります。
足のマッサージをしていると、すねが張っていたり、すねに老廃物が溜まっている女性をよく見ますが、「ヒールをよく履いていますか(履いていましたか)?」と尋ねると、「はい」と答えます。
これもまた、美脚を目指そうとハイヒールを履いたのに美脚を失うことになってしまっています。気をつけないといけませんね。
足のアーチが崩れて偏平足になる
ハイヒールを履くと、足の骨格が歪みます。
足は52個の小さな骨の集まりです。骨同士がくっついているところは関節なので、動きます。
動くということは、歪みます。
ハイヒールの中で足は、ハイヒールのような形に矯正されます。
矯正された足は、外反母趾や内反小趾(ないはんしょうし)になったり、浮き指になったりします。そのような歪みは、足裏に存在するアーチを崩し、扁平足になってしまいます。
扁平足になると、体を支えることが難しくなり、疲れやすくなったり、猫背になり、消化器を圧迫して消化不良や胃腸の調子が悪くなることも。
胃腸の調子が悪いと、消化や吸収がしっかりされないので、栄養不足になったり、未消化物が残って体内を汚し、子宮筋腫の原因となります。
たかが扁平足と思いきや、いろんな不調が起こりますよ。
ふくらはぎの筋肉が硬直し、足のむくみに
ふくらはぎは、その筋肉が伸びたり縮んだりすることで、足に溜まった血液やリンパ液などを体の上部へ運ぶ役目をしています。
まるで心臓みたいということで、”第二の心臓”と呼ばれるんですよ。
ハイヒールを履いていると、ふくらはぎの伸び縮みは行われません。ずーっと縮んだままですよね。
それが体にとって当たり前の状態になってしまい、硬直し、第二の心臓としての役目を果たさなくなるので、血液やリンパ液を上部へ送ることができず、むくみにもつながります。
また、老廃物が流れていかないので、血液を汚すことになり、それが子宮筋腫の原因になることがあります。
いろんな弊害が子宮筋腫を招いている
足の状態がいかに大事かということ
ハイヒールで足から骨盤が歪み、背骨が歪み、腰が歪み、痛みを発生し、血行不良にもつながり、冷えに至り、それが生理痛などの痛みになったり、子宮筋腫につながっている…。
まさか歪みが、というかハイヒールを履くことで子宮筋腫にまでつながるなんて、思ってもみなかったことですね。
体の不調はいろんなところから発生しています。原因は一つではありません。
体のことを冷静に考えると、正しい形や位置、状態であることが正常な状態であり、それを逸脱すれば、不調が出ることは言ってみれば当たり前のことですね。
正常な状態を作るのは、足からです。
足は体の一番下にあり、いわば、体の土台。
家の土台が歪んでいると、瞬く間に上に建つ家が歪む(傾く)ように、体の土台である足が歪めば、その上に立つ体が歪むのは当然なのです。
おしゃれしたくて履いているのに、健康を損なえばそのおしゃれすらできなくなりますもんね。正しくおしゃれしないといけませんね!