「断食」を意味するファスティングは、「短期間で体重を落としたい!」という人や、「自分の体としっかり向き合いたい」と考える人にとってとても有意義なものです。
ただ、初めてファスティングを行う人の場合、「果たして自分は、ご飯を食べずに何日も過ごせるのだろうか?」と不安を抱くこともあるでしょう。
ここでは、プロの観点から、「ライトに始めるファスティングのすすめ」を解説していきます。
慣れていない人は短いスパンからでもOKです
ファスティングは、一定期間の間飲食物を取らず(※ただし脱水症状を防ぐための水分摂取や、最低限のカロリー摂取は認められる場合もあります)胃腸を休める方法です。
クリニックが管轄するファスティングの場合は、「2週間で」「3日間で」などのような提案がなされることもあります。
ただ、初めてファスティングを行う人の場合、いきなりこのような長期間にわたるファスティングを行うのはかなり厳しいといえるでしょう。当然のことながら、人には空腹感があるからです。
そのため、慣れていない人や、続けられるかどうか自信がない人の場合は、ごく短期間のファスティングから始めることを推奨しています。
基本は週末だけ、それでも難しい人は1日だけ、半日だけでも構いません
初めてファスティングを行う人の場合は、まずは「週末だけファスティング」に取り組むとよいでしょう。なおここでは便宜上「週末」としていますが、週末がお仕事の人ならば自分の休みの日、と考えてください。
仕事が休みの日ならばゆったり過ごせますし、万が一体に異常がみられてもすぐに対応することができます。
基本的には週末2日間で取り組むようにしたいものですが、「2日間続けてやるのはつらそう」という人は1日だけの取り組みでも構いません。
「もともと食べるのが好きだし、すぐにおなかがへっちゃう」「とりあえず試してみて、自分に向くかどうかだけ確かめたい」と考えるのなら、半日だけの取り組みでも構いません。朝食~昼食くらいを抜いて半日間だけ胃腸を休めるのです。もっとゆるく取り組みたいのであれば、「朝食を抜いて、昼食は酵素ドリンクやフルーツジュースなどを摂取しても良いものとする」と考えても構いません。
冒頭でも紹介した通り、ファスティングは「断食」を意味する言葉です。しかししばしば宗教的な修行の意味を持つ断食とは異なり、ファスティングはあくまで美容目的で行われるものです。自分を締め付けすぎず、ゆるやかな気持ちで取り組んでみてくださいね。
※すでに医師による食事療法などを指示されている場合は、それに従ってください。また低血糖を起こしたときのために、体に良いチョコレートなどを準備しておいてください。