「サステナブル」「SDGs」……。
近年よく耳にするようになったこの言葉は、街を歩いていても、そこかしこの看板やポスターなどで取り上げられています。
このため、この言葉に関心を持つ人も多いのではないでしょうか。
いずれも「地球環境を守ろう」「多くの人・多くの自然がより良く発展し、いつまでも長続きするようにしよう」という概念の元で使われるようになった単語です。
ただ、この2つの違いについてはよくわかっていないという人も多いと思われます。
ここでは、混同されがちな「サステナブル」と「SDGs」の違いについて解説していきます。
サステナブル、SDGs、それぞれの言葉の意味
サステナブル”sustainable”とは、「持続可能な」という意味を表す形容詞です。また、その名詞として、「サステナビリティ”sustainability”」などもあります。
これは、「地球に生きるすべての動物が今後も持続的に発展し、生活できる状態」を意味します。ちなみにビジネス用語としても使われていて、その場合は、「地球環境や社会、経済のすべてが持続的に発展し続けられる状態(を目指す経営)」といった意味で使われています。
SDGsは、”Sustainable Development Goals”の略称です。2015年に国連加盟国193か国によって採択された目標であり、「持続可能な地球・社会を作るための、具体的な17の目標」をいいます。なお、17の目標はさらに169の細かいターゲットに分類されています。
SDGsは、サステナブルの概念に内包されるもの
この前提をふまえたうえで、SDGsとサステナブルの違いについてみていきましょう。
サステナブルは、SDGs以外の取り組みや考え方自体を指す言葉です。対してSDGsは、あくまで「国連が定めた具体的な目標」を指す言葉です。
サステナブルな社会を実現するための具体的な方法として、SDGsがあります。
このため、「サステナブルという概念のなかに、SDGsという目標が入っている」と考えるとわかりやすいでしょう。
ただ、言葉の違いはあれども、どちらの考え方も「人や動物、植物が、より良く長く繁栄できるように」という願いが込められているという点では同じです。
そしてこのサステナブルの考え方やSDGsへの取り組みは、私たち一人ひとりが日々の生活のなかで実践できるものでもあります。