マインドフルネスの状態を作ることに役立つ「瞑想」は、わずかなデメリットを含むものの、基本的にはメリットの多いものであるとして知られています。
そのため、毎日の生活のなかにこの瞑想を取り入れて、習慣化させていきたいと考える人もいるのではないでしょうか。
ただ、忙しい人であればあるほど、この「瞑想の習慣化」は難しいものかもしれません。
瞑想自体はわずか5分~10分で済むものですが、それを行おうとする余裕がないという人は意外と多いものです。
どれほど忙しい人であっても、「5分のフリータイムすらとれない」ということはまずありませんが、忙しさが瞑想を行おうと思う「精神的な」余裕を奪ってしまうのです。
ここではそんな人のために、瞑想を習慣化させるための方法について解説していきます。
瞑想を習慣化させるために
ここからは、瞑想を習慣化させるための方法について解説していきます。
1.毎日、同じタイミングで行うようにする
瞑想は、いつ行っても良いものです。ただ、「今まで何をしても続かなかった」「習慣化したい」ということであれば、毎日同じタイミングで行うようにするとよいでしょう。
たとえば、「朝起きて、ベッドから降りる前」「始業の10分前」「帰宅後、お風呂を貯めている間」「寝る前」などのように、1日のなかで「瞑想を行うタイミング」を決めます。そしてこのタイミングで毎日瞑想を行っていくのです。
瞑想をルーティン化してしまうことで、「この時間になれば瞑想する」「今は瞑想する時間である」と体に覚えさせることができます。
2.自分の気持ちをメモしておく
「瞑想が体と心に良いものである」とされていても、瞑想はいきなり劇的にそのような変化をもたらすものではありません。「5分瞑想したから、次の瞬間から社交性が上がっている」「10分瞑想したから、10分前の自分とはまるで別人のように集中力がアップした」というようなものではないのです。
ただこのことを頭に置いておいても、「効果が見られない」ということで瞑想に対する意欲を失ってしまう人もいるかもしれません。
そのようなことを避けるためには、「メモ」が有効です。
毎日自分がどのように感じたのか、今日の気分は何点だったのかを書き留めておくのです。このようなメモに取り組むなかで、「以前に比べて気分が良い日が多くなった」などのようなプラスの変化が感じやすくなります。この「プラスの変化」は、瞑想を続けようとする大きなモチベーションとなるでしょう。
3.小さなところから取り組む
瞑想に限ったことではありませんが、物事は初めから「完璧」を目指してしまうとなかなか上手くいかないものです。
そのため、まずは難易度の低いところから取り組むことがおすすめです。
「1日に10分の瞑想が難しい」ということであれば1日に5分の、これも難しいということであれば1日に1分の瞑想を行うことから取り組んでいくのです。
このようにして「小さな成功体験」を積み重ねることで、瞑想を習慣化させ、続けることができるようになっていきます。