ベジタリアン・ビーガンとしての生活を選んだときに問題になってくることのひとつとして、「ほかの人と食事をとるときにはどうすれば良いのか」について解説していきます。
ベジタリアン・ビーガン、その考え方の違い
ここでは「ベジタリアン・ビーガン」と並列表記をしていますが、ベジタリアンとビーガンは実は異なるものです。「ベジタリアン」は「ビーガン」を含む言葉であり「菜食主義」を示す言葉であるのに対し、ビーガンは「完全菜食主義」を意味する言葉だからです。
ベジタリアンのなかには、魚や卵、乳製品は食べるけれども、肉は食べないという主義の人も含まれます。
対してビーガンの場合は、肉や魚はおろか、卵や乳製品も一切とりません。
1人での食事の場合はどのようなスタイルをとってももちろん問題はないのですが、人との食事のときは、
1.人と一緒のときのみ肉や魚も食べる
2.個別に料理を頼み、自分は野菜だけにする
3.野菜のみの食卓に付き合わせる
4.食べない
のいずれかのやり方を選ぶことになります。
それぞれの方法、メリットとデメリット
上記で挙げたやり方には、それぞれメリットとデメリットがあります。
1.人と一緒のときのみ肉や魚も食べる
もっとも角が立ちにくいやり方です。「ビーガンとの食事は、気を使わなければならないので面倒くさい」と考える人は少なからずいますが、このスタイルならば、相手に気を使わせることもありません。
宗教上の理由などではなく、単純に個人の好みとして菜食主義の生活をしているのであればこの方法がよいでしょう。
2.個別に料理を頼み、自分は野菜だけにする
コース料理などではない限り、この方法も使えます。特にビュッフェスタイルの場合は、この方法が選びやすいでしょう。相手にも満足してもらえますし、自分のスタイルも反映できます。
もちろん、相手が食べているものにケチをつけるのは御法度です。
3.野菜のみの食卓に付き合わせる
相手もベジタリアン・ビーガンであったり、ベジタリアン・ビーガンの生活に興味を持っていたりするのであれば、この方法も良いでしょう。
ただ、ある程度の付き合いが深い人でなければ厳しいものですし、毎回このパターンだと相手も疲れてしまうかもしれません。
4.食べない
「目の前で肉を食べられるのも嫌」「非常に厳格なビーガンである」という場合は、「食べない」という選択肢に落ち着かざるを得ないでしょう。
もっともこの場合も、飲食のすべてを拒否する必要はありません。たとえばお茶などならば、ベジタリアン・ビーガンの人でもとりやすいかと思われます。
ベジタリアン・ビーガンの人は、社交の場においてしばしば苦慮します。
自分自身のスタンスを堅守することも重要ですが、同時に相手の感情にも配慮して食事をしていきたいものですね。