食に対するスタンスは、人によって異なります。ここでは、「ビーガン」という食生活を取り上げ、このような食生活を送ることのメリットについて解説していきます。
ビーガンの人は病気になりにくいという統計がある
2017年に、栄養学を取り扱う海外のジャーナルにおいて、「ビーガン(とベジタリアン)の人は、そうではない人に比べて、がんの発生リスクが15パーセントも少ない」という研究結果が報告されました。
また、ほかの研究でも、「菜食主義者はそうではない人に比べると、心臓の血管疾患を患いにくい。特に男性はその傾向が顕著である」という結論が得られました。
さらにこのデータでは、「菜食主義者は腎臓関係の病気に悩まされることも少ない」と結論付けられています。
出典:
JAMA Internal Medicine”Vegetarian Dietary Patterns and Mortality in Adventist Health Study 2”
Critical Reviews in Food Science and Nutrition”Vegetarian, vegan diets and multiple health outcomes: A systematic review with meta-analysis of observational studies”
カロリーコントロールがしやすい
また、ビーガンの生活をしていると、カロリーコントロールがしやすいのもメリットです。
一部の特例を除き、基本的には、カロリーは、動物性の食べ物>野菜類 です。
たとえおなかいっぱいに野菜を食べたとしても、それが「カロリーの大量摂取」と結びつく恐れはほとんどありません。
そのため、ダイエットを考えている人にとってはこのビーガンというライフスタイルは、非常にメリットの大きいものといえるでしょう。
新しい趣味ができるかも!自分で植物を育てる人も多い
また、非常にユニークなリサーチとして、立教大学の学生が行った「日本のビーガン・ベジタリアン実態調査」があります。
このなかで、「ビーガンの人は、なにがしかのかたちで自分で野菜を育てている人が大半である」という研究結果が出ているのです。全体の75パーセントもの人がなんらかのかたちで、野菜を自らの手で栽培しています。
現在はビーガン用の食材も数多く販売されていますが、このように「自分で野菜を育てたいという気持ち」「自給自足に取り組んでみたいと思う気持ち」が生まれやすいのも、ビーガンの特徴といえるでしょう。
食生活を見直すついでに、「自分のしたいことを探す」「新しい趣味を見つけたい」と考えている人にとっても、ビーガンは魅力的な生き方となるでしょう。
ビーガンというライフスタイルには、数多くのメリットがあります。人の食の好みはそれぞれですから「どれが良くてどれが悪い」と言い切ることはできませんが、人生の選択肢のひとつとして「ビーガンという生き方」を入れてみてもよいのではないでしょうか。
出典:
PRTIMES「立教大学 経営学部の学生が気になることを大調査!!全国の16歳以上の男女を対象に聞いた「日本のビーガン・ベジタリアン実態調査」