みなさん「塩」はお好きですか?
暑い季節になると、水分だけでなく塩分補給もしましょうとはよく言われますよね。
血液には1%~9%弱の塩分を含んでおり、昔は血液のことを「血潮」とよんでいました。
赤ちゃんはお母さんの血潮の拍動音を聞きながらお腹の中で育ち生まれてきます。
「産み」の親とは、つまり「海」であり、生命の誕生はすべて海から発生してきたのです。
今回は命に欠かせない塩についてのお話をしていきます。
目次
古来から命をととのえてきた塩と、健康をおびやかす砂糖
これまで述べ3,000人以上の女性をサポートし、子宮筋腫を改善してきたワンドマユのメソッドでは、子宮筋腫とさよならするための食事指導も行ってきました。
子宮筋腫を作ってしまう最大の原因は血液の汚れです。血液はカラダで消化・吸収された物からできるので、どんな食べ物を選ぶかで作られる血液の質は大きく変わります。
白砂糖を含む甘いものや、肉・魚・卵などの動物性食品は血液を汚してしまう最大の原因に!
同じ炭水化物でも、砂糖の糖質はごはんの糖質の4,000倍も陰性で、カラダをとても冷やしてしまいます。
さらには、神経系を正常に保つビタミンB類を大量に消費するため、気分が落ち込みやすくなったり、イライラ、倦怠感に襲われやすくなります。
生理前になると甘いものを欲したり、仕事疲れの糖分補給として甘いものを食べたくなったりするのですが、それがかえって月経前症候群(PMS)を助長させたり、やる気や集中力を落としてしまう原因に。
砂糖は100害あって一利なし、といって過言ではありません。
思い出してみると、伝統的な日本食には、味噌汁、醤油、梅干し、漬物など「塩気」を含むものがほとんどですよね。
人のカラダは、美味しい塩味によって自律神経をコントロールし、健全な生命活動を営むようにできています。
調味料とはつまり”調身料”。普段の正しい食事には、適切な塩を摂ることがとても重要です。
子宮筋腫による貧血や倦怠感などの症状は、実は「減塩」が原因だった?
スーパーに行くと、いたるところで「減塩」という言葉を目にします。
減塩がカラダに良いというイメージがあるようですが、実は反対で塩を減らしてしまうのはカラダにとってとても危険。
塩を減らしてしまうと胃腸の働きが弱まってしまい、それによって造血ができずに貧血や消化不良を引き起こしてしまいます。
他にも
・倦怠感
・食欲不振
・立ちくらみ、めまい
・低血圧
・不整脈
これらの症状が見られる場合には、塩分が足りていない危険信号かもしれません。
砂糖は血液をドロドロにする凝血作用があるのに対し、塩には浄血作用があります。
血液の浄化がうまくいかなくなると、体内に余分な水分と毒素を溜めてしまうため浮腫みやすくなります。
減塩して血がうまく造られない状態で、肉や魚、甘いもので血をドロドロにしてしまっては子宮筋腫をさらに大きくするだけのオンパレード状態に。
塩分をしっかり摂取することで、たくさん量を食べなくても満足感を得られることができ、必然と少食にもつながります。
ごはんと味噌汁、漬物(梅干しなど)というバランスは、カラダの構造にとても理にかなった食事なのですね。
気がつかない間に摂取してしまっている?”隠れ化学塩”
万能調味料である塩ですが、どのような塩を選ぶかによってカラダへの影響も変わってきます。
塩は必ず天然塩・自然海塩を選んでください。
減塩という言葉が流行したのは、化学塩の取りすぎによって健康を損なう人が増えたために、減塩という指導が行われ始めたことが発端です。
化学塩は減塩し、天然塩を積極的に摂取するということが正確な表現になります。
カラダに有害な塩は化学塩そのものだけでなく、肉などの動物性食品に含まれる残りかすの塩分や、ハム、ソーセージ、ポテトチップスなどの加工食品に含まれる塩分も含まれます。
天然塩を積極的に摂取し、これまで取り込んでしまった化学塩を一刻も早く浄化してしまいましょう!
食材を全てオーガニックにするよりも前に、まずは調味料だけでも良いものを揃えてください。
なんでも「塵も積もれば山となる」です。一度にたくさん摂取することはなくても、毎日着実にカラダに取り込んでいるものは調味料ですからね。
カラダにとっての善も、カラダにとっても悪も、目には分からなくても少しずつ積み重なっています。
積み重ねた集大成が、今のカラダの状態となって現れているのです。
いつも買っている味噌、もしかしてニセモノ?絶対に避けてほしい味噌とは
塩分を最も手軽に摂取できるのが、味噌汁です。
味噌には腸内の有害微生物の繁殖を抑えて、消化を応援する微生物の繁殖を増やしてくれる働きがあります。
また、発酵食品の中でも味噌は特に、放射性物質と結びついて体外に排出してくれる働きも持っています。
海藻のワカメを入れることで、溜まった毒素がさらに排出しやすくなりデトックス力が高まりますよ。
ここでも、塩と同じくどんなお味噌を選ぶかも慎重に行ってくださいね。
スーパーで大量に安く売られている味噌は、残念ながら偽物の味噌である可能性が高いです。
発酵食品とは、菌が生きている限り発酵し続けるから発酵食品です。
しかしながら、市販の味噌は品質を長持ちさせるためのアルコール処理や加熱処理によって、発酵菌が死滅してしまっている場合が数なくありません。
これでは、本来持つ発酵食品のパワーを享受することは難しいですよね。
インスタントの味噌汁も、これは絶対に避けてほしい食品の一つ!
お湯をかけるだけで食べられるのでとても便利なのですが、インスタント味噌汁には化学調味料など添加物がたくさん含まれています。
インスタント味噌汁や、コンビニのお弁当コーナーで売られている味噌汁も同じく、安く手軽に食べられるものにはそれなりの理由があるのです。
家族の命をととのえてくれる、卓上調味料のすすめ
1日に摂取する塩分量は、これと決まった分量ではなく、美味しく感じる濃さがベストです。
その日の体調や運動量、年齢や性別、体質によって変わるので、卓上調味料で家族のそれぞれが自分のベストな塩分量に調整できると良いですね。
「手塩にかける」という言葉がありますが、これはもともと、まだ自分で塩分の調整ができない子どもに代わってお母さんが塩を調整してあげていたことから生まれた言葉です。
卓上調味料は家族みんなの栄養バランスを整えてくれる命の調味料。
ここではおすすめの卓上調味料をいくつかご紹介しますね。
卓上調味料のおすすめ
・焼塩
天然塩を刺激臭がなくなるまで煎り、すり鉢ですって粉にします。
・ゴマ塩
焼塩すりきり1に対して指ですっとつぶれるまで煎ったゴマを4杯入れ、すりこぎでさらさらになるまですります。
・焼きワカメごまふりかけ
ワカメを直火かフライパンでじっくり焼いてすり鉢で粉にし、煎り切りゴマと混ぜておきます。
・エゴマふりかけ
エゴマを香ばしく煎ってすり鉢で半潰しくらいにすり潰して醤油と和えます。
・焼きのり
少量ずつ焼いて切って密封できる容器に入れておきます。味付けのりは化学調味料が含まれているので、うっかり卓上調味料にしないよう気をつけてくださいね。
いかがでしたか?カラダに良いこと尽くめの塩を積極的に摂ってデトックスをスピードアップさせれば、子宮筋腫とさよならできる日がさらに近くなるかもしれませんね。