日本初の婦人科サロン・ワンドマユでは、子宮筋腫で悩んでいる方のサポートをさせていただいているので、子宮筋腫を小さくするための食事についてもよく聞かれます。
今回は、良く聞かれる質問の1つ「朝食抜きの方がいいんですか?」というもの。
あなたは朝食を当たり前のように食べていますか?もしそうなら…。
目次
子宮筋腫に関係なく朝食は実は必要ない?!
賛否両論!朝食は食べる?食べない?
「早寝早起き朝ごはん」という言葉があります。子どもたちの生活習慣の乱れという問題について取り組むために、文部科学省が推進している教育活動の一つです。成長期の子どもたちに、十分な睡眠と食事が不可欠であることは言うまでもありません。
この教育活動もあってか、「朝食をしっかり食べよう」という主張は大人の世界でも聞かれるようになりました。もちろん、子どもたちと一緒に家族そろって食事をすることはとても大切なことですから、間違っているわけではありません。
しかし、大人の場合、朝食は子どものように無条件で必要か、という点については賛否があります。
最新の栄養学や生体理論の分野では、朝の食事は必要ない、もしくは取り入れるなら極力消化に負担がかからず効率的に栄養摂取できるもの、という結論になりつつあります。
朝食を食べ始めたのは実は最近のこと
英語で朝食を”breakfast” といいます。”Fast”とは、「断食」という意味があります。これを”break”(破る)ということで、朝食とは、「断食をやめる」という直訳になります。
昨日の夜ご飯を食べてから、今朝、食事をする前まで長時間何も食べていない状態ですよね。食べていない状態(断食)をやめる役割ですから、”breakfast”なのですね。
語源を辿ると、”breakfast”は朝食という意味ではなく、「その日最初に食べる食事」という意味で使われていました。これがだんだんと変化していき、朝食という意味で使われるようになったのです。
こう考えると、もともと朝食という概念はなかったようにも感じます。
実は日本では、昔、朝食は食べないのが普通でした。朝食を食べるという習慣になったのは、明治時代以降のことでたった100年ほどに過ぎません。
今、私たちは朝食を食べることが主流になっていますが、その習慣は最近出来上がったことなのですよ。
なぜ子宮筋腫を小さくしたい人に朝食抜きがおすすめ?
子宮筋腫の原因、体内の汚れを排泄できるのは朝だから
ワンドマユでは、朝食抜き生活を子宮筋腫を小さくしたい人におすすめしています。(貧血など体調によりおすすめできない場合もあり)
それはなぜかというと、「朝4時〜12時までの時間は、体にとって自然と”排泄”が高まる時間だから。
朝食抜き(食べない)をすることで排泄が促され、子宮筋腫の原因となる体内の汚れがなくなりやすいから」なんです。
実は、体の働きは時間が関係しています。
普段、子宮筋腫改善のための食事サポートをさせていただいていると、「時間帯なんて夜8時以降はなんとなく食べないほうがいいっていう感じくらいであまり気にしてなかった」という人が多いのですが、実はその”夜8時以降は食べない”というのも、れっきとした体の働きの時間帯による考え!
欧米で研究が進み、日本でも先進的な人々が取り入れ始めている酵素栄養学やホリスティック栄養学、分子栄養学やナチュラルハイジーンといった栄養理論においては、食品の栄養成分だけでなく、体の働きや時間、サイクルが重要視されているほどなんですよ。
体は時間により働きが決まっているから
私たちの体には、3つのサイクルがあるとご存知ですか?
- 朝4時〜昼12時まで…排泄の時間
- 昼12時〜夜8時まで…消化の時間
- 夜8時〜翌朝4時まで…代謝の時間
朝目覚める前から排泄の時間となり、トイレでの排泄だけでなく細胞レベルでも不要物のデトックスを行っています。
日中活動している時は、食事を食べ、その栄養素を体に利用できるよう消化作業を行います。
そして夜、睡眠前〜眠っている間は、消化された栄養素の吸収が行われたり、細胞を修復したりと代謝が行われます。
この3つのサイクルが日々バランスよく動いていると、体はうまくいく(健康になる)ようになっています。
そう考えると、朝は排泄の時間なので食べないほうがいいという結論になります。
食べると体は優先して消化をしないといけなくなります。消化しないと吸収もされなければ、ただただ腐敗だけして体に毒になってしまうのですから、どの仕事をおいてでも消化しないといけないのです。
だから、排泄にパワーが回らなくなり、排泄がおろそかになってしまいます。体は、消化しながら排泄して…というような、あれやこれやと仕事の掛け持ちはできません。
だから、排泄の時間は排泄に集中させてあげる。これが大事。
夜は睡眠と代謝、朝は朝食抜きと排泄
子宮筋腫を小さくするなら夜は代謝に集中を
夜の8時以降は代謝の時間なので、その時間に食べてしまうと代謝がうまくされなくなって、朝起きると疲れが取れていないとか、排泄がないなどのトラブルが起きやすくなります。
食べたものがある程度消化されて胃から出ていくためには、約3〜8時間必要と言われています。
夜は代謝(吸収した栄養素を細胞内に取り込んだり細胞を修復したり)の時間であるにも関わらず、夜遅い食事により消化にエネルギーが使われるというのは、睡眠中ずっと体は消化のためにエネルギーを使い続けているということになります。
本来睡眠の時間は、体を休めたり、栄養素の利用や細胞の再生、記憶の整理など重要なことにエネルギーを使う必要がある時間です。
食べ物が胃に残っている状態のまま寝ることになると、消化活動が必要になり、代謝が出来なります。
消化は大量のエネルギーを消耗するので、寝ても体の疲れがとれないということにもなります。
こうなってしまっては、子宮筋腫も小さくはならないでしょう。
子宮筋腫を小さくするなら朝は排泄に集中を
夜眠っている間に体が代謝してくれていると、体内には不要な老廃物が生まれているので、朝起きた時、自然な排泄が起こります。
朝起きたら、必ずトイレに行くと思いますが、それは体の自然な働きなのですね。
排泄がうまくできないでいると、体内に溜まっていき、溜まり続けることで体に悪影響であることは容易に想像できると思います。
排泄がきちんとできていないのに、さらにこの時間に食べてしまうと、消化しかできなくなり、排泄はまた今度と後回しになって、それが不要な物質を溜めこむ体となり、子宮筋腫などの不調につながっていきます。
朝は排泄がきちんとあるか!子宮筋腫を小さくしたいのなら、これを毎日確認してくださいね。
脳を活性化するなら朝食は食べよう?
体のリズムを考えると、自然と朝は食べないということになるのですが、朝食を食べないといけないという主張もあります。
朝目覚めた脳は、働き始めるためのエネルギーとしてブドウ糖を要求します。これに応えるためには、糖分を摂取するのが効率的だからです。
しかし、必要な栄養素を消化・吸収のしやすいものを食べれば良いのであって、消化に負担のかかるもの(たんぱく質や脂質)に血糖値を急激に上げる精製された炭水化物を合わせて、朝から”しっかり”食べる必要はありません。
日本の朝食のイメージは、様々な品が並んでいるような感じで、昔からそうあったような気がしますが、先ほども言った通り、朝食文化が定着したのは日本では明治時代以降のことで、それまでは1日2食が普通でした。
もともと長い年月食べていなかったのに、食べるようになり、「朝食は食べないといけない」という主張が生まれてしまっています。
こうなってしまった原因の一つには、”経済を回すこと”があります。朝といえばパンや卵、牛乳などがありますが、朝食抜きを推奨してしまえば売れなくなってしまいますからね。
子宮筋腫改善に朝食は絶対ダメ!ということではない
一番大事なのは朝食抜きよりライフスタイル
ここまで話すと、「明日から朝食はやめないと!」と思ってしまいますが…、寝ている間に代謝がきちんとされて、朝の目覚めがスッキリしていて、排泄もきちんとできているのなら、朝食は食べてもいいんです。
また、仕事の関係で、昼食が食べにくいという人や、昼食の時間が遅くなる人、昼食の内容を選びにくい人(良い食事ができない)は、朝食抜きにすることで、かえって体に悪い影響が及ぶ場合もあります。
仕事で夜が遅い人もいますよね。遅い人は、朝食抜きにするより、夕食抜きにした方がいいです。
ライフスタイルに合わせて、朝食抜きにするかしないか、決めた方がいいですね。
子宮筋腫を小さくしたい人の理想の朝食
朝食を食べる場合は、
①消化器官に負担をかけないもの、②消化にエネルギーを費やさないもの、③吸収効率がよいもの、④必要な栄養素が効率よく摂取できるもの、という基準を頭に入れておくといいです。
玄米のお粥やお味噌汁、スープなどはいいですね。
あとは、フルーツをカットして食べたり、生の果物や野菜で作った生絞りフレッシュジュースやスムージーなども朝食の候補として上がりやすいですね。
ただし、体を冷やすというところが難点なので、子宮筋腫の悩みがある方には常食しないようにお伝えしています。冬は生の食事はおすすめしません。
食事以外に、朝は水分をきちんと摂りましょう。水分で一番いいのは、白湯。あとは、カフェインが含まれないハーブティーもいいですね。
このような朝食にすることで、体は消化活動に多大なエネルギーを消耗する必要はなく、その時間帯の本来の仕事である「排泄」にエネルギーを回す余裕ができるようになります。
子宮筋腫を小さくしたいなら、食べるより排泄を考える。これを覚えておいてくださいね。