糖質制限、一時期流行りました。痩せるということで女性にもウケて、ジムで糖質制限を推奨されたり、糖質制限の商品も出たり、糖質制限市場は盛り上がりを見せています。
しかし、糖質制限を実際にやってみて、数ヶ月が経ち、体調が悪くなったという人が出てきました。
実は、ワンドマユのセラピストもその一人!いつもの基本の食事をやめて、糖質制限にチャレンジしてみました(人体実験)。その結果、ひどく体調を崩し、大変なことになりました。
体調を崩す人が増え、医師からも、糖質制限を長期間行うことは健康を損ねるという警告が出されています。
でも、糖質制限で健康的に過ごしている人もいます。
糖質制限は体に良いの?悪いの?そして、子宮筋腫がある場合は、やってもいいの?に答えます。
目次
糖質制限は目的と体の状態を考えて
目的をはっきりさせる
あなたは、子宮筋腫を小さくしたいんですか?それとも痩せたいんですか?筋肉をつけたいんですか?
目的が何なのかにより、食事内容は異なります。

筋肉をつけたいのだったら、そして今健康と言える状態だったら、糖質制限は向いているかもしれません。(ただし、その場合も永遠にしない方が良い)
しかし、子宮筋腫を小さくしたい、痩せたいという女子的な理由であれば、その目的を達成するのはまた別の食事法です。
うまく利用すれば糖質制限は体に良い
目的や期間さえ間違わなければ、糖質制限自体は悪いものではありません。
利用の仕方により、またどんな体の状態かにより、悪にもなるし善にもなります。長期的にやってしまうと、体は不調をきたします。

もしくは、糖質過剰な状態がずっと続いていて、急に糖質制限してしまうと、不調になります。
現代人のほとんどの人が糖質の摂りすぎと言われているので、体はその状態に慣れてしまっていて、「糖質もっとほしい!」という状態=糖中毒なんです。
そんな状態で糖質が全く入ってこなくなると、体は驚きますよね。
逆に、普段の食事がきちんとできていて糖質過剰でなければ、糖質制限をしても悪い症状は出ません。でも、長期に及ぶと悪い症状が出る可能性は高くなりますよ。
糖質制限がもたらす子宮筋腫へのデメリット
エネルギーが足りなくなり冷える
余分な糖質が減ることは、子宮筋腫にとってメリットです。でも、減らしすぎ、糖質ゼロという状態がずっと続くのであれば、デメリットに変わります。
糖質とは必要な栄養素で、人間にとって重要なエネルギー源。

栄養素はそれぞれが相互に助け合いながら、体に役立つ形になるので、糖質を摂らなくなると、他の栄養素も働かなくなるということで、それでは当然、体調を崩してしまうし、子宮筋腫にも悪影響です。
糖質が足りない場合、体は必要な血糖を維持しようと、筋肉を分解してアミノ酸に変化させて、そこから糖質を作り出そうとします。筋肉を分解させるということは、筋肉量が減るということです。
そうなると、基礎代謝が低下し、痩せようと思ってやっているのに逆に痩せにくくなるし、リバウンドもしやすくなります。
また、脳のエネルギー源はブドウ糖です。糖質が不足すると集中力の低下や、イライラしたり、副交感神経の働きに影響するセロトニンなど脳内物質の分泌が減って、不眠症になったり、ストレスを抱えやすくなったりします。
筋肉が減ることや、自律神経の乱れは、体の冷えを起こすので、子宮筋腫には大敵です。
ホルモンバランスを崩す
自律神経が乱れるということは、ホルモンバランスも崩します。
先ほども言った通り、脳のエネルギーはブドウ糖であり、ホルモンバランスを司る視床下部や全身に命令を出す脳下垂体もブドウ糖を必要としています。

それが入ってこなくなると正常に働かなくなるので、ホルモンバランスに影響します。実際に糖質制限を数ヶ月続けた人は、生理が止まったりということが起こっています。
ちなみに、糖質過剰状態もホルモンバランスを崩すので、ちょうど良い量が摂れているかが大事です。
糖質制限で死亡リスク上昇
糖質制限の長期的な効用は認められず、むしろ死亡リスクが優位に増加するというデータを国立国際医療研究センターが発表しています。
海外の医学論文から、ヒトでの経過を5年以上追跡して死亡率などを調べたところ、対象者約27万人のうち、死亡者が約1万5000人。総死亡リスクは低糖質群で31%となり、優位に高値であると。
低糖質群と高糖質群を比較したところ、心血管による死亡リスクは低糖質群で10%上昇していて、糖質制限をしたからといって、長期的な効用はみられないとされています。
糖質以外の体に悪いものが入る
糖質制限(糖質オフ、糖質ゼロ、ロカボ)の食品がたくさん出るようになりました。見た目は、健康的な感じもしますが、糖質を制限して味が悪くなってしまった部分を添加物で補おうとして、余計なものが入っている可能性があります。

砂糖を使わず、どうやってあんなに甘くて美味しくしているのでしょう?
特に砂糖には気をつけないといけません。ほとんどの製品には、甘みをつけるために、人体に危険な人口甘味料が使われています。アスパルテーム、アセスルファムK、スクラロース、ネオテーム、サッカリンナトリウムなどわからないカタカナで書かれているものが入っているのは避けたほうがベターです。
添加物や人工甘味料は子宮筋腫を大きくさせるので、健康のために糖質オフしたつもりが、逆効果になっていることもありますよ。
子宮筋腫に良い食事をすれば勝手に糖質制限されている
無理に糖質を制限しなくてもいい
糖質制限と呼ぶほど極端に糖質を制限しなくても、実は普通に子宮筋腫に良い食事をしていれば、糖質なんてカットされています。
これさえ正しくできていれば、糖質過剰なんてことないし、これで子宮筋腫が小さくなる人がたくさんいるし、ほとんどの方が痩せています。
1ヶ月でー3キロ、3ヶ月でー5キロ、12ヶ月で9キロ痩せた人もいます。
でもこの食事法は痩せるための食事法ではなく、子宮筋腫を小さくするための食事です。糖質を摂りすぎないので、ついでに痩せるんです。
“子宮筋腫に良い食事=糖質の少ない食事”ということです。
余分な糖質を摂取していないか
食事を変える以前の問題で、お菓子を食べたり甘いラテを飲んだり、ロイヤルミルクティーを飲んでしまったりしてたら、簡単に糖質過剰になりますよね。

甘いものは、子宮筋腫のエサ!普通にこういうものを食べたり飲んだりしないことは、子宮筋腫のために良い食習慣なんです。
だから、やっぱり、子宮筋腫に良い食事をすれば勝手に糖質制限されているので、無理に糖質制限しなくてもいいってこと。
どうしても糖質制限したいなら一週間ごとに
どうしても糖質制限をやりたいとか(どんな理由で??)、これまでに糖質を過剰摂取していたのなら、一週間だけやめてみるというのはアリです!
というのも、これまでに過剰摂取しているものは、確実にあなたの子宮筋腫に原因となっているので、それを一旦排除してゼロにするのは、子宮筋腫を改善する上でとってもいい作戦です!

どれくらいの期間がいいかというと、一ヶ月のうち一週間(連続した7日間)だけを三ヶ月だけやるというやり方。
いきなり糖質制限するとリバウンドが起こりやすいので、子宮筋腫を小さくするために食改善を始めたら、まず三週間はその食事(基本の食事)をしてください。
それで体に”良い食事”を慣れさせてあげましょう。これだけでも糖質制限はできていますからね。
三週間もすれば準備が整うので、四週目に一週間だけ糖質制限してみましょう。基本食で言えば、主食の玄米を減らすくらいでいいですよ。全く無しではなく半分(一日分を)にするくらいで。
玄米はビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で、1日50gの白米を玄米に置き換えることで、糖尿病のリスクを36%下げることができると推定される結果も出ているくらいなので、全く無しにしなくても糖質過剰にはまずなりません。
白米にはぬか部分がないので、糖質だらけですよね。これでは糖質が増えてしまいます。半分にしても糖質を体内から抜くには向いていません。
このように、緩やかに糖質制限をして、体内から余分な糖質を抜いて、リセットするようにしましょう。
賢く実践すれば、体には良いのが糖質制限です。