「オーガニック食品」という言葉は、だれもが一度は耳にしたことのある単語だと思われます。
ここではこの「オーガニック食品」を取り上げて、その意味について解説していきます。
オーガニック食品とはどんなもの?
オーガニック食品とは、農薬や化学肥料を極力使わずに育てられた食品のことを指します。
日本で流通している食品はすべて、厳密なルールの元で栽培されています。そのため、「オーガニック食品ではない食品=健康に悪い」「オーガニック食品ではない食品=体に害がある」と断言することは決してできません。
ただオーガニック食品の場合は、「出来る限り不要なものを体の中に入れたくない」「極力自然に近いかたちの食べ物を摂取したい」と考える人の気持ちに添うものです。
オーガニック食品ではないほかの食品よりも気を使って育てられていることが多いため、「丁寧に育てられた食べ物を摂取したい」と考える人にも向いています。
「オーガニック食品はおいしいか、それともおいしくないか」についても議論が分かれるところです。
一般的に「オーガニック食品はおいしい」と言われていますが、ただこれはすべてのオーガニック食品に適用される話ではありません。収穫後にどのように保管されていたか、収穫後何日以内に食べたのか、熟し加減はどれくらいなのかによって、野菜の味は大きく変わるからです。
ただ、実際に「家の庭でオーガニックで育てた野菜を食べたことで、野菜嫌いを克服できた」という声はよく耳にします。
そのため、「オーガニック食品のすべてがオーガニックではない食品よりおいしいと断言はできないが、オーガニック食品の方がオーガニックではない食品よりもおいしい場合が多い」とはいえるでしょう。
オーガニック食品、いろんな種類があります
私たちは「オーガニック食品」と聞くと、つい「野菜」を思い浮かべてしまいます。
たしかに野菜はオーガニック食品の代表例ではありますが、実際には野菜以外でもオーガニック食品に該当するものはあります。
たとえば、キノコやブドウ、お米などです。
また、少し意外に思われるかもしれませんが、茶葉やコーヒー、牛乳のなかにもオーガニック食品と呼ばれているものもあります。
さらに視野を広げてみましょう。
オーガニック食品は「原材料」に限った呼称ではなく、加工品にも使われる呼称です。たとえばしょうゆやみそといったおなじみの調味料から、こんにゃくなどの加工食品もまたオーガニック食品の認定を受けているものもあります。
ひょっとしたら私たちは、日々の生活のなかで、意識することなくオーガニック食品を食べているのかもしれませんね。