グルテンフリーは、小麦粉に存在する2種類のたんぱく質によって生じる「グルテン」を使用していない食品あるいはそのようなライフスタイルをいいます。
もともとはグルテンに異常に反応するセリアック病の人の食事療法として生まれた概念ですが、現在は個人の指針としてこのグルテンフリーの生き方を選ぶ人も増えてきました。
ここでは、「グルテンフリーからみた、パン・パスタ・米の考え方」について解説していきます。
基本的にはパンは避ける、ただしOKのものもある
グルテンを利用した食べ物の代表例として、「パン」が挙げられます。このため、グルテンフリーのライフスタイルを厳密に送ろうとするならば、パンは「避けるべき食品」だといえます。
ただ、現在は米粉を使ったパンも販売されています。また、大豆の粉を利用して作られるパンもあります。このようなパンならば、グルテンフリーを目指す人であっても気にせずに食べることができます。
また、「ゆるやかにグルテンフリーの生活を送ろうと思っているけれど、そこまで厳密に考えているわけではない」という人は、「週末の朝ごはんだけOK」「人と一緒に食事をするときには食べる」などのような「食べてもいいと思える条件」を決めておくとよいでしょう。病気の人を除き「一切グルテンをとってはいけない」というわけではありませんから、ある程度の指針を決めてそれに沿うようにしていけば十分だと思われます。
パスタにもグルテンは含まれている、豆を使ったものなどを選ぼう
パスタもグルテンを利用して作られるものです。
ただこれも、パンと同じように、豆を使った麺類がリリースされています。パスタ料理を食べたいけれどグルテンが気になる、という人の場合は、これを使うとよいでしょう。見た目もパスタそっくりなので、満足感もあります。一般的な細麺タイプもあれば平麺タイプもあり、選ぶ楽しみがあるのもメリットです。
「ついでにダイエットも考えたい」と思うのであれば、こんにゃくを使ったこんにゃく麺を選ぶことをおすすめします。
商品によって違いがあるので一概にはいえませんが、グルテンフリーの米粉麺は一般的なパスタの8割程度のカロリー、こんにゃく麺は1割程度のカロリーに抑えられています。
「ダイエットも合わせて」ということならば、こんにゃく麺がおすすめです。
米は食べても構わない! 糖質制限との違い
グルテンフリーの場合、実は「米の摂取」は制限しません。
そのため、グルテンフリーの生活を送る場合は、お米を主食に据える食卓づくりが基本となります。
上でも何度か取り上げてきましたが、グルテンフリーの食品においては「お米を小麦粉の代わりに使う」というやり方が非常にポピュラーです。
ただ、お米はなかなかカロリーが高いものです。
単純に「グルテンフリーの生活を送ること」だけを考えるのならばお米をとっても構いませんが、ダイエットも両立させたいと希望するなら摂取量はコントロールしていく必要があります。
またもし、ダイエットも両立させたいのなら、玄米で食べることをおすすめします。
玄米なら、食物繊維も摂れて、血糖値の急上昇を抑え、太りにくい体を作ってくれますよ。