世の中にはたくさんのダイエット法があります。
「ファスティング」もそのうちのひとつです。
今回はこの「ファスティング」を取り上げて、そのやり方や特徴の概要について解説していきます。
ファスティングとは、「断食」のことをいう
ファスティングは、「Fasting」と書きます。これは、日本語に訳すと「断食」となります。
なお、「ファスティングは、水分や低カロリーの食品ならばとっても良い。対して断食は、水も食料も一切取らないやり方をいう」と解釈することもあります。また、「ファスティングはあくまでダイエット法であるのに対し、断食は宗教的な意味や修行の意味を持つ」と解釈する説もあります。
「ダイエット法としてのファスティング」がいつから始まったかは定かではありませんが、日本の著名人のなかにも、このファスティングを取り入れる人が増えてきました。たとえば、松本潤さんや加藤ミリヤさん、安室奈美恵さんなどが、このファスティングに取り組んでいたとされています。
ファスティングを行うことで、摂取カロリーの絶対量が減ります。
どのようなダイエット方法であれ、やせるためには、摂取カロリー<消費カロリー とならなければなりません。
摂取カロリーを減らすことができるファスティングは、体重を減らすためには極めて有用な方法だといえます。
ファスティング、どんなことをするの?
詳しいやり方はまたほかの記事で解説しますが、ここでは概要として「ファスティングはどんなことをするのか」について解説していきます。
ファスティングは、基本的には「半日~複数日の期間中、食べ物を摂取しない(あるいはごく低カロリーのものを少量とる)」というやり方をとります。
なお、宗教的な「断食」とは異なるので、水分はとるようにする方法が一般的です。
また、いきなりファスティングを行うのは体に良くありません。このため、「準備食」として、食べる量や物をコントロールする期間を設けてからファスティングに入ります。またファスティングが終わった後も、いきなりいつもの食生活に戻るのではなく、「回復食」と呼ばれる胃に優しい食事をとることから始めます。
「何日くらいファスティングを行うか?」については、明確な正解はありません。
ただ、慣れていない人ならば半日程度のファスティングから始めるのがよいでしょう。半日のファスティングに慣れたのなら、1日のファスティングに挑戦するとよいかと思われます。
「1週間何も食べない」などのファスティングは非常に危険であるため、慣れた後であっても行わないようにするのが原則です(医師の指導下によるものは除く)。
なお、「すでに医師から食事指導を受けている」「妊娠中である」「低血糖を起こしたことがある」などの人は、自己判断でファスティングを行うことは避けなければなりません。必ず主治医の指導に従うようにしてください。