SDGs、サスティナブルと言われるようになって数年が経ちますが、初めて聞いた時、「地球環境に配慮した生活を」「SDGsを意識した生活を」という言葉を聞くと、「難しそう」「自分の生活の方が圧迫されそう」「息苦しそう」と思った人もいるかもしれません。
しかし、実は自分の健康を考えて生活をしていると、地球にやさしくなるんです。
それは、人間も自然の一部だから。
健康になろうとすると、自然の法則に従った生活をするようになるので、それが勝手に地球にもやさしいということになるんです。
「自分の体に良いものは、地球環境にも良いものであることが多い」がよくわかる話2選を紹介します。
オーガニック食品など自分の体に良いものは地球環境にも良い
「自分の体に良いもの」と聞いたときに多くの人が思い浮かべるのは、「オーガニック食品」という方も多いと思います。
農薬の使用を制限し、厳しく管理された農作業環境のなかで作られるこのオーガニック食品は、健康に良いものであるとしてよく取り上げられています。(さまざまな複合的な要因はあると思われますが)オーガニック食品をとっている人は、がんの罹患率が低いというデータもあります。
そしてこのようなオーガニック食品は、地球環境の負荷も少ないものだとして注目を浴びています。農薬による地球へのダメージを抑えられるため、土壌を痛めにくいのです。
それを象徴するように、「オーガニック食品をなぜ取り続けるか」の質問をされた人のなかでも、特に毎月の消費額が多い人は「SDGsの観点から」「地球環境を守るため」という回答をしています。
野菜を中心とした生活は体にも良いし地球環境にも良い
私たちが当たり前に食べている「肉」は、実はその生産過程において非常に重大な環境負荷をもたらしています。
牛や羊、豚や鶏からは、メタンガスという温室効果ガスが生じます。その量は、世界の温室効果ガスの約14パーセントにもあたるといわれています。「温室ガスを生じさせるもの」というと、車やバス、飛行機などがまず真っ先に挙げられますが、家畜から出るメタンガスの送料は、この「交通機関によってもたらされる温室ガス量」とほぼ等しいと言われています。
また、肉を作り出すためには地球の陸地の約4分の1の面積が使われています。これが森林伐採に繋がっていると見る見方もあります。
このようなことを地球環境に対するリスクと考えて、ベジタブルライフを選ぶ人もいます。国なども提唱しているように、野菜は健康に非常に良いものです。血糖値の上昇をゆるやかにし、食物繊維を豊富に含んでいるものであり、体の調子を整えるために役立ちます。そのうえローカロリーであり、体重コントロールにも役立ちます。
もちろん、「肉は一切食べてはいけない」「家畜だけが、地球環境を破壊している要因である」と言い切ることはできません。肉には非常に多くの栄養素が含まれていますし、地球環境の悪化は複合的な要因によって起こりうるものです。
ただそれでも、この観点からみても、「私たちの体に良いものは、地球環境にも良い」といえるのではないでしょうか。
(出典:グリンピース・ジャパン「牛のゲップだけじゃない。肉の大量消費が引き起こす10の環境問題まとめ」)
極端に考える必要はありません。少しでも質の良いものを使ったり食べたりすることができれば、それだけで体にも良く地球にも良い。
少しの行動がサステナブル!
これをたくさんの人がやるから、SDGsにつながります。