「ミニマル」とは、「必要最小限のものだけに囲まれることまたその生活」を表す言葉です。
そして「ミニマリスト」とは、このミニマルの考えにしたがって生きている人をいいます。
ここでは、ミニマル(ミニマリスト)の考え方・生き方を実践するメリットについて解説していきます。
ミニマルライフは、家事にかける時間を削減することができる
ミニマルライフのメリットというと、多くの人が「メンタル面のメリット」を挙げることでしょう。
これもたしかに重要なものですが、ここではまず、もっと「現実的な」メリットを挙げていこうと思います。
ミニマルライフを送っている人は、必要最小限の物・必要最小限の家具しかもちません。そのため、部屋の片付けが非常に楽です。掃除をするときにも物を動かす必要がほとんどなく、衣替えなども楽に行えます。
食器の数も少ないはずですから、料理後の後片付けも非常に容易になるでしょう。この結果として、「いつでもすっきりしていて、きれいな部屋」を維持しやすくなるのです。
また、「物を持たない生活」を送っている場合、家を借りるときなどに収納箇所・収納スペースの有無を確認するという手順を飛ばす(あるいは非常に簡略化する)こともできます。
ほかの条件が同じであるならば、当然、広い部屋の方が狭い部屋よりも賃料が高くなります。収納スペースを必要としないミニマルライフの場合、狭い部屋でも十分なので、結果的に家賃面の負担が軽くなることもあるでしょう。
メンタル面のメリットももちろんある
ミニマルライフを送る人は、「自分にとって非常に大切なもの」「大好きなもの」以外は持ちません。その結果、自分の周りを常に「最高に自分が大好きなもの」だけで統一しやすくなります。「自分のお気に入りのアイテムだけで構成された部屋」は、私たちの心を浮き立たせ、ワクワクさせてくれるものとなるでしょう。
また、ほかの不要なものを捨てることで、この「本当に大切なもの」「大好きなもの」が際立つようになります。そしてこの「大切で大好きなもの」に触れる機会も多くなるため、今よりももっと楽しくワクワクした気分でこれに向き合えるようになるはずです。
また、「物を捨てていくこと」によって、自分自身とより深く向き合えるようになります。
自分が本当に大切にしているものは何なのか、自分にとって不要なものは何なのか、自分は「持たなくてもよい感情」に悩まされているのではないか……などを、自分に問いかけながら作業を進めて行くことができるのです。この「自分自身と深く向き合うこと」は、感情のコントロールをする意味でも、自覚なくストレスを蓄積していってしまう事態を避けるためにも非常に役立ちます。
ミニマルライフの実践は、まずは「自分にとって不要なもの」を仕分ける作業から始まります。週末などにまずはこの「仕分け」からやり始めてみるとよいでしょう。